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花挿頭
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はなかんざし
ふりがな文庫
“
花挿頭
(
はなかんざし
)” の例文
艶
(
つや
)
やかな黒髪を惜気もなくグッと
引詰
(
ひっつ
)
めての束髪、
薔薇
(
ばら
)
の
花挿頭
(
はなかんざし
)
を
揷
(
さ
)
したばかりで
臙脂
(
べに
)
も
甞
(
な
)
めねば
鉛華
(
おしろい
)
も
施
(
つ
)
けず、
衣服
(
みなり
)
とても糸織の
袷衣
(
あわせ
)
に友禅と紫繻子の腹合せの帯か何かでさして取繕いもせぬが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
シカシ
人足
(
ひとあし
)
の留まるは
衣裳附
(
いしょうづけ
)
よりは
寧
(
むし
)
ろその態度で、髪も
例
(
いつも
)
の束髪ながら何とか結びとかいう手のこんだ束ね方で、大形の
薔薇
(
ばら
)
の
花挿頭
(
はなかんざし
)
を
挿
(
さ
)
し、本化粧は自然に
背
(
そむ
)
くとか云ッて薄化粧の
清楚
(
せいそ
)
な作り
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
挿
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“花挿”で始まる語句
花挿