“色漆”の読み方と例文
読み方割合
いろうるし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漆器で忘れ難いのは盛岡や日詰ひづめの荒物屋で売る「菓子櫃かしびつ」であります。横巾一尺五寸近くの楕円のひつでありますが、そのふたの上に大まかに色漆いろうるしで牡丹の模様を描きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その湖畔のみやこ松江市は松平氏の城下町で、今もその古城の下に、町々が休みます。この町に「八雲塗やくもぬり」なるものがあって、色漆いろうるしで模様を内に沈め、これをぎ出す手法を用います。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
とりわけ「金唐革きんからかわ」と呼ぶものが有名で、金泥きんでい色漆いろうるしを用い模様を高く浮き出させた鞣革なめしがわであります。草花や小鳥や獣などを美しくあしらいました。よく文箱ふばこや袋物などに見られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)