“自足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じそく75.0%
セルフコンテンド25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田中中尉は不相変あいかわらず晴ればれした微笑びしょうを浮かべている。こう云う自足じそくした微笑くらい、苛立いらだたしい気もちをあおるものはない。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そう思うと、自足じそくのおもいにおのずから、冷たい微笑が、唇を軽くうごかさずには置かぬ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と云う自足セルフコンテンドの感情は、やがて、此、淋しく離れ離れになった有様で、新らしい元旦を迎えなければならないか、と云う、淋しい孤独感となって来た。
二つの家を繋ぐ回想 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)