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膏脂
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こうし
ふりがな文庫
“
膏脂
(
こうし
)” の例文
呼吸をするたびに、その胸の線がまるで白鳥の胸のやうに豊かにふくらんだ。
膏脂
(
こうし
)
が体内に
沈澱
(
ちんでん
)
して何か不思議な重さで彼女自身を
懶
(
ものう
)
くした。
青いポアン
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
彼女は
脚
(
あし
)
を厚い毛の靴下で包んだ。
膏脂
(
こうし
)
の
涸
(
か
)
れた彼女の皮膚は痛々しく秋風に堪へなかつた。いつか彼女の手の
尖
(
さき
)
には化粧の匂ひが消えずに残りはじめた。
青いポアン
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
それに
伴
(
つ
)
れて、彼女の内心から
搾
(
し
)
め出される
膏脂
(
こうし
)
が皮膚につややかさを流した。彼女の皮膚が生れてはじめての不思議な滑らかさを
有
(
も
)
つた。処女が母性の肉体に花咲いた様だつた。
青いポアン
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
膏
漢検準1級
部首:⾁
14画
脂
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
“膏”で始まる語句
膏
膏薬
膏汗
膏血
膏藥
膏肓
膏切
膏薬売
膏腴
膏気