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腰弁
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こしべん
ふりがな文庫
“
腰弁
(
こしべん
)” の例文
旧字:
腰辯
クライブは不良少年で親ももてあました、それでインドへ追いやられて会社の
腰弁
(
こしべん
)
になってるうちに自分の手腕をふるってついにインドを
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「私はこの通り
腰弁
(
こしべん
)
で、大した事は出来ませんが、お金ですむ事なら、
八所借
(
やところが
)
りをしても間に合せましょう——そんな事ではありませんか?」
悪人の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おれみたような
腰弁
(
こしべん
)
は、殺されちゃ厭だが、伊藤さんみたような人は、
哈爾賓
(
ハルピン
)
へ行って殺される方がいいんだよ」と宗助が始めて調子づいた口を
利
(
き
)
いた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「つく/″\生きてるのが厭になつちまひました。もう/\
孫子
(
まごこ
)
の代まで
腰弁
(
こしべん
)
なざあ真つ平ですよ。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
親代々家禄で衣食した士族
出
(
で
)
の官吏の家では官吏を最上の階級とし、官吏と名が附けば
腰弁
(
こしべん
)
でも
一廉
(
いつかど
)
の身分があるように思っていたから、両親初め周囲のものは皆二葉亭の仕官を希望していた。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
「いや、おそれいります。三百石はむかしの話で、いまは
腰弁
(
こしべん
)
ですよ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
其二階に来て住まふ人は大概夫婦暮しで、若い夫婦もあれば老人夫婦もあり、商売人らしいのもあれば
腰弁
(
こしべん
)
らしいのもあつた。僅か六畳か八畳の一間と思はれるのに、割合大勢の人が住まつてゐる。
発行所の庭木
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
これはただの
腰弁
(
こしべん
)
にはちょっと手痛い金額です。
覆面の舞踏者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“腰弁(腰辨頑張れ)”の解説
『腰辨頑張れ』(こしべんがんばれ)は、1931年(昭和6年)に松竹蒲田撮影所(松竹蒲田)が製作し同年に公開された、成瀬巳喜男監督による日本の短篇劇映画、サイレント映画である。新漢字表記『腰弁頑張れ』。成瀬の監督作としては第8作で、うち現存する中で最古の作品である。
(出典:Wikipedia)
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
“腰弁”で始まる語句
腰弁当
腰弁街道