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腫物
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おでき
ふりがな文庫
“
腫物
(
おでき
)” の例文
五歳になるその上の女の子は、頭から顔から
腫物
(
おでき
)
が出来て、夜になるとそれが痛いのか
痒
(
かゆ
)
いのか、これも又ヒステリイの様に泣き叫ぶのだ。
毒草
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
水谷は頭に
腫物
(
おでき
)
の跡が
充満
(
いつぱい
)
ある、
何時
(
いつ
)
も口から
涎
(
よだれ
)
の伝はつて居る厭な厭な子でした。そして水谷は子供のくせに
千筋縞
(
せんすぢしま
)
の
双子織
(
ふたこおり
)
の着物を着て居ました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
腫物
(
おでき
)
の子を見れば、その
頭
(
つむり
)
を撫でて療法を教え、病人のある家をのぞけば度々見舞って
施
(
ほどこ
)
して去る。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
右の足に豆粒のような小さい
腫物
(
おでき
)
が出来たため、是非なくフラシテンの靴をはいて来たほどで、抑〻初めから踊ろうなどとは少しも考えないで出席していたのであるが
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「鋏で切つてやつたんです
腫物
(
おでき
)
ができたから」
閒花集
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
腫
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“腫”で始まる語句
腫
腫脹
腫瘍
腫上
腫瘤
腫起
腫眶
腫塞
腫気
腫熱