脱穀だっこく)” の例文
みんなは本部ほんぶへ行ったり、停車場ていしゃばまでさけみに行ったりして、室にはただ四人だけでした。(一月十日、玉蜀黍とうもろこし脱穀だっこく
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は魂の脱穀だっこくとなった妾の身体からだを抱いて、捕えがたい悪夢に陥って行きました。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
けれど、そのさびれ方には、脱穀だっこくの満足が耀かがやいていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうか。丁度よかった。この人について行ってくれ。玉蜀黍きみ脱穀だっこくをしてるんだ。機械きかいは八時半からうごくからな。今からすぐ行くんだ。」農夫長はとなりで脚絆きゃはんいている顔のまっな農夫を
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)