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胄
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かぶと
ふりがな文庫
“
胄
(
かぶと
)” の例文
孫六はこれをはじめとし、差しつめ引きつめさんざんに射、鎧の
袖
(
そで
)
、草摺りの
間
(
すき
)
、
胄
(
かぶと
)
の鉢下、胸板、脇腹、相手かまわず敵を射た。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼女は、長羅を身辺に引き寄せる手段として、
胄
(
かぶと
)
の上から人目を奪う
紅
(
くれない
)
の
染衣
(
しめごろも
)
を
纏
(
まと
)
っていた。一団の
殿
(
しんがり
)
には背に投げ槍と食糧とを
荷
(
にな
)
いつけられた数十疋の野牛の群が
連
(
つらな
)
った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
鎧
(
よろい
)
や
胄
(
かぶと
)
や太刀や長柄や、旗さし物などを
携
(
たずさ
)
えて、これも元気よく帰って来て、岩壁の右側からはいって行き、出る者と入る者とが顔を合せると
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
烏
(
からす
)
の大群が空にあって、堀や野面に散在している、昨日の戦いで戦死した敵の、
胄
(
かぶと
)
や
鎧
(
よろい
)
を剥ぎ取られた死骸を、
啄
(
ついば
)
もうとして気味悪く啼き立て、舞い下がり舞い上がるのが見てとられた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
胄
漢検1級
部首:⾁
9画
“胄”を含む語句
甲胄
華胄
華胄界
甲胄堂
胄首
貴胄