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聴水
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ちょうすい
ふりがな文庫
“
聴水
(
ちょうすい
)” の例文
金眸は朝より
洞
(
ほら
)
に
籠
(
こも
)
りて、
独
(
ひと
)
り
蹲
(
うずく
)
まりゐる処へ、
兼
(
かね
)
てより
称心
(
きにいり
)
の、
聴水
(
ちょうすい
)
といふ
古狐
(
ふるぎつね
)
、
岨
(
そば
)
伝ひに雪踏み
分
(
わげ
)
て、
漸
(
ようや
)
く洞の入口まで来たり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
原来
其方
(
そなた
)
が親の
仇敵
(
かたき
)
、ただに彼の金眸のみならず。
他
(
かれ
)
が配下に
聴水
(
ちょうすい
)
とて、いと
獰悪
(
はらぐろ
)
き狐あり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
さきに
文角
(
ぶんかく
)
ぬしが物語に、
聴水
(
ちょうすい
)
といふ狐は、かつてわが父
月丸
(
つきまる
)
ぬしのために、尾の尖
咬
(
かみ
)
切られてなしと聞きぬ。今彼の狐を見るに、尾の尖
断離
(
ちぎ
)
れたり。恐らくは聴水ならん。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
聴
常用漢字
中学
部首:⽿
17画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“聴水”で始まる語句
聴水簃襍吟