“聞手”の読み方と例文
読み方割合
ききて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裁縫がえりの網代の娘と分っても、そのうつくしい顔といい容子ようすといい、月夜の真夜中、折からと申し……といって揉み分けながらその聞手ききての糸七の背筋へ頭を下げた。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それについては実に長々しい物語があるのだし、又仮令たとえそのわずらわしさを我慢して話をして見た所で、私の話のし方が下手なせいもあろうけれど、聞手ききては私の話を容易に信じてはくれない。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
金谷先生がそういうと、聞手ききての先生たちはみんな笑った。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)