羊齒しだ)” の例文
新字:羊歯
それから又苔類、士馬※すぎごけ類、羊齒しだ類、木賊とくさ類、蘇鐵そてつ類、公孫樹いてふ類、被子植物の中の單、雙子葉顯花植物類等にも、發光する種類があるさうだ。
光る生物 (旧字旧仮名) / 神田左京(著)
妙見越めうけんごえを過ぎると頂上で、杉の大木が密生して居る。そこにも羊齒しだや笹の疎らな間にほつほつと胡蝶花の花がさいて居る。一層しをらしく見える。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その松林が燒けるとバラやイチゴや羊齒しだ類の坊主山になるが、そこに少しでも熊笹の根があると、すべてがこの笹の繁殖の爲めに征服されてしまふ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
その馬道は羊齒しだ土堤どての間を通り、ヒースの茂りを縁取ふちどつてゐる荒れ果てた幾つかの小さな牧場
月光の中にうかびいづる羊齒しだ わらび 松の木の枝
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
羊齒しだの匂、の匂がする。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
山稼ぎの女はいくらあるか知れぬがお秋さん程のものは甞て似たものさへも見ないのである。彼等とならんだお秋さんはあたか羊齒しだの中の胡蝶花の花である。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
月光の中にうかびいづる羊齒しだ わらび 松の木の枝
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
ぞくぞくと這へる羊齒しだ植物 爬蟲類
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)