“纎手(て)” の例文
『あら、父君(おとつさん)は單獨(ひとり)で何處(どこ)へいらつしやつたの、もうお皈(かへ)りにはならないのですか。』と母君(はゝぎみ)の纎手(て)に依(よ)りすがると春枝夫人(はるえふじん)は凛々(りゝ)しとはいひ、女心(をんなごゝろ)のそゞろに哀(あはれ)を催(もよほ)して、愁然(しゆうぜん)と見送(みおく)る良人(をつと)の行方(ゆくかた)