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繚
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みだ
ふりがな文庫
“
繚
(
みだ
)” の例文
見上げるような両側の
崖
(
がけ
)
からは、
芒
(
すすき
)
と
野萩
(
のはぎ
)
が列車の窓を
撫
(
な
)
でるばかりに
生
(
お
)
い茂って、
薊
(
あざみ
)
や、
姫紫苑
(
ひめじおん
)
や、
螢草
(
ほたるぐさ
)
や、
草藤
(
ベッチ
)
の花が目さむるばかりに咲き
繚
(
みだ
)
れている。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
かの
筧
(
かけい
)
の水のほとりには、もう野菊と
紫苑
(
しおん
)
とが咲き
繚
(
みだ
)
れて、穂に出た尾花の下には
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の歌が手にとるようである。私は
屈
(
かが
)
んで
柄杓
(
ひしゃく
)
の水を汲み出して、せめてもの思いやりに私の穢い手を洗った。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
繚
漢検1級
部首:⽷
18画
“繚”を含む語句
繚乱
紅紫繚乱
繚繞
尉繚子
崔嵬繚繞
繚乱七種
繚爛