よこいと)” の例文
それをたていととするならば、春夏秋冬の絶えざる変化をよこいととして、ここに錦繍きんしゅうの楽土が織り出されているのであります。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その霊魂はあまりに複雑だから、わが社会組織の粘り強きよこいとにそれ自からを適合せしむることが出来ない。
結婚と恋愛 (新字旧仮名) / エマ・ゴールドマン(著)
かの聖なる魂もだし、たていとを張りてわが渡したる織物によこいとを入れ終りしことをあらはせる時 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼の生のなかには九鬼の死がよこいとのやうに織りまざつてゐることを、そしてそれが彼をして死に見入ることによつて生がやうやく分るやうな不幸な青年にさせてゐることを見拔かせたところの
聖家族 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
彼の生のなかには九鬼の死がよこいとのように織りまざっていることを、そしてそれが彼をして死に見入ることによって生がようやく分るような不幸な青年にさせていることを見抜かせたところの
聖家族 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
これがたていとを張るは問ふなり、よこいとを入るゝは答ふるなり
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)