“総檜”の読み方と例文
旧字:總檜
読み方割合
そうひのき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ご改革を機会に京屋のとなりの長野屋という旅籠屋はたごやを買いとり、その地面へ総檜そうひのき二階建のたいそうもない普請をし
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
すべてが総檜そうひのきの建物で中中美事であつた。わけてふしぎなのは、襖の手かけに五分四方くらゐの穴があいてゐて鍵のやうにかつちりと開いたり塞いだりできる覗きがあつた。
名園の落水 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
総檜そうひのき破風造はふづくり、青銅瓦のさびも物々しく、数百千種の薬草霊草から発する香気は、馥郁ふくいくとして音羽十町四方に匂ったと言われるくらい、幕府の御薬園の権威は大したもので