“網雪洞”の読み方と例文
読み方割合
あみぼんぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お坊主が、網雪洞あみぼんぼりける、紙燭ししょくを広間へくばる。——だが、それすら今日に限って、なんとなく薄暗い気がしてならない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっと念を押そうと思うまに、法達はスススと本堂の畳をって、内陣のくらやみから、一個の網雪洞あみぼんぼりをとって、それへ明りを磨りつけている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
網雪洞あみぼんぼりにほの暗く照らされた本丸から二の丸への廻廊を、何か、あわただしい声と跫音あしおととがなだれてくる。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)