継児ままこ)” の例文
先妻に縹緻きりょうよしの娘を生ませたが、奥女中あがりの後妻が継児ままこいじめをするので、早くから祖母の手にひきとられ、年下のあたしの父の許婚いいなずけとなった。
継児ままこだの孤児だのを材料にしても今様に仕組んだ哀れな物語をよく活動写真などで見るが、そんなものは何ぼ何でも我慢が出来ない、それではやはり、ごく古いところで
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
気立きだてのやさしい、膚も心も美しい人じゃによって、継母継児ままこというようなものではなけれども、なさぬなかの事なれば、万に一つも過失あやまちのないように、とその十四の春ごろから、おこないの正しい
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)