すじ)” の例文
あたくしは姉とおなじ腹から生れたのではございませんけど、やはり父のすじ。せめて死んだ姉の身代りと思ってあたくしを、ととぎれとぎれにいう。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「以てのほか。当今、宝蔵院の槍は伊賀の名張に下石おろしと申すのがござる、これがよく流儀のすじをわきまえておられるはず、あちらへお越しの時に立ち寄って御覧ごろうじろ」