経肩衣きょうかたぎぬ)” の例文
木綿もめん小紋こもんのちゃんちゃん子、経肩衣きょうかたぎぬとかいって、紋の着いた袖なしを——外は暑いがもう秋だ——もっくりと着込んで、裏納戸うらなんど濡縁ぬれえん胡坐あぐらかいて、横背戸よこせどに倒れたまま真紅まっかの花の小さくなった
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)