組敷くみしか)” の例文
とうとうマルセイユへ到着するまで、読本巻の一は、カバンの底へ組敷くみしかれたまま、印度洋の湿気でベトベトになって巴里パリの下宿屋の三階で初めて現れた。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
木山の方が、清正よりかえって強者で、清正は最初組敷くみしかれていたのだが、崖から落ちた拍子に、かぶとつるに引っらんで上になりやっと討ち取ることが出来たのだ、と云った。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)