細川家ほそかわけ)” の例文
浅野内匠頭あさのたくみのかみ家来、当時細川家ほそかわけに御預り中の大石内蔵助良雄おおいしくらのすけよしかつは、その障子をうしろにして、端然と膝を重ねたまま、さっきから書見に余念がない。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
肥後ひご細川家ほそかわけ家中かちゅうに、田岡甚太夫たおかじんだゆうと云うさむらいがいた。これは以前日向ひゅうがの伊藤家の浪人であったが、当時細川家の番頭ばんがしらのぼっていた内藤三左衛門ないとうさんざえもんの推薦で、新知しんち百五十こくに召し出されたのであった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)