“素走”の読み方と例文
読み方割合
すばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
指の先から水が垂れた。乳首の先から水が垂れた。それはあたかも蝋涙のようであった。太股を素走る水の! 両足の母指が上を向いた。寒さに耐えている証拠であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いま乾板現像液で茶色に染まってる手を出して、他人の賭金誤魔化してさらえ込もうとしている——AA! 何て素走っこい事業でしょう! あたしはあの人を讃美します。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
中央部が一ばんいいと聞いていたので、ふたりは素走っこく立ちまわって背後から五番目へ左右に別れて腰をおろす。妙にしらじらと冴えわたって、死生あり論ずるに足らずといった心境だ。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)