紐小刀ひもがたな)” の例文
ここに天の宇受賣の命、海鼠に謂ひて、「この口や答へせぬ口」といひて、紐小刀ひもがたな以ちてその口をきき。かれ今に海鼠の口けたり。
その和邇返らんとする時所佩みはかせ紐小刀ひもがたなを解いてその頸に付けて返したまいし故その一尋の和邇を今に佐比持神さひもちのかみというと見え、『書紀』に稲飯命いなひのみこと熊野海で暴風に
ここに沙本毘古さほびこの王、謀りて曰はく、「みましまことにあれを愛しと思ほさば、吾と汝と天の下治らさむとす」といひて、すなはち八鹽折やしほり紐小刀ひもがたなを作りて、そのいろもに授けて曰はく