節立ふしだ)” の例文
桑畑を向うに抜けた所はやっと節立ふしだった麦畑だった。金三は先に立ったまま、麦と桑とにはさまれた畔をもう一度右へ曲りかけた。素早い良平はその途端とたんに金三のわきを走り抜けた。
百合 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この象は老いてあるらし腹よごれ鼻も節立ふしだち牙は切られたり
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
日の本の法師よりけに節立ふしだてる法師に借れる草枕かな