箱崎はこざき)” の例文
その外今川橋いまがわばし飴屋あめや石原いしはら釘屋くぎや箱崎はこざきの呉服屋、豊島町の足袋屋たびやなども、皆縁類でありながら、一人として老尼の世話をしようというものはなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
中洲なかずと、箱崎はこざきむかうにて、隅田川すみだがは漫々まん/\渺々べう/\たるところだから、あなたおどろいてはいけません。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここから近い八幡やわたの宮は九州の松浦、箱崎はこざきと同じ神様なのですから、あちらをお立ちになる時、お立てになった願もありますから、神の庇護で無事に帰京しましたというお礼参りをなさいませ
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ひたちなる駿河するがの海の須磨すまの浦になみ立ちいでよ箱崎はこざきの松
源氏物語:26 常夏 (新字新仮名) / 紫式部(著)