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箝
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つぐ
ふりがな文庫
“
箝
(
つぐ
)” の例文
何を云ッても取合わぬゆえ、お勢も仕方なく口を
箝
(
つぐ
)
んで、
少
(
しばら
)
く物思わし気に
洋燈
(
ランプ
)
を
凝視
(
みつめ
)
ていたが、それでもまだ気に懸ると見えて、「慈母さん」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そのうちにはまた
睡気
(
ねむけ
)
がさしそうになる、から、ちと
談話
(
はなし
)
の仲間入りをしてみようとは思うが、一人が口を
箝
(
つぐ
)
めば、一人が舌を
揮
(
ふる
)
い、喋々として
両
(
ふた
)
つの口が結ばるという事が無ければ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
家内中
寄集
(
よりこぞ
)
りて、口を
解
(
ほど
)
いて面白そうに
雑談
(
ぞうだん
)
などしている時でも、皆云い合したように、ふと口を
箝
(
つぐ
)
んで顔を曇らせる、といううちにも取分けてお政は
不機嫌
(
ふきげん
)
な
体
(
てい
)
で、少し文三の出ようが遅ければ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
箝
漢検1級
部首:⽵
14画
“箝”を含む語句
箝制
当箝
箝口令
箝束的
打箝
箝入
箝木
箝束
箝板
箝硝子