笹縁さゝべり)” の例文
怪しき岩の如く獣の如く山の如く鬼の如く空にそばだわだかまり居し雲の、皆黄金色の笹縁さゝべりつけて、いとおごそかに、人の眼を驚かしたる、云はんかたなく美し。
雲のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
藥指は此家このやの娘、身輕な小意氣なヅエルビイヌ、奧樣がたへは笹縁さゝべりのれいすも賣るが、殿御にこびは賣り申さぬ。
五本の指 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
水晶と黄金きん笹縁さゝべり……
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)