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笹紅
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さゝべに
ふりがな文庫
“
笹紅
(
さゝべに
)” の例文
娘のお玉さんは、ます/\綺麗になつて、——
尤
(
もつと
)
も、あの騷があつてから、素顏の好きだつたお玉さんが、急に化粧を始めて、薄化粧に
笹紅
(
さゝべに
)
を
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
正面に立つてにつこりすると、
笹紅
(
さゝべに
)
を含んだ唇から、ほのかに白い前齒が漏れて、頬のあたりに柔かな笑くぼが
淀
(
よど
)
みます。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
厚化粧に
笹紅
(
さゝべに
)
の
極彩色
(
ごくさいしき
)
をして、精一杯の媚と、踊で
鍛
(
きた
)
へた若々しい身のこなしを見ると二十二三より上ではありません。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
差覗
(
さしのぞ
)
くまでもありません。女の使ふ
笹紅
(
さゝべに
)
を、筆に
含
(
ふく
)
ませて書いた文字が二十五。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
嫁と言つても、取つて十九になつたばかり、下女のお民ほどのきりやうではありませんが、厚化粧で、
笹紅
(
さゝべに
)
まで含んで、正月化粧ではあるにしても、此處を先途と言つためかしやうです。
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
救ひを求むる言葉が、
笹紅
(
さゝべに
)
を含んだ小染の唇から
迸
(
ほとば
)
しりました。
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笹
漢検準1級
部首:⽵
11画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
“笹”で始まる語句
笹
笹藪
笹屋
笹縁
笹子
笹野
笹鳴
笹穂
笹山
笹色