“竹紙”の読み方と例文
読み方割合
ちくし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「時計にネジをかけて下さいな。」と言って弱い竹紙ちくしのような微笑んだしわを頬にあらわした。
音楽時計 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
支那から伝来して来た竹紙ちくしという、紙を撚合よりあわせて作った火縄ひなわのようなものがあったが、これに点火されておっても、一見消えた如くで、一吹きすると火を現わすのでなかなか経済的で
亡び行く江戸趣味 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
神仏に祈願するときには、竹紙ちくしを焼くことが盛んに行われておる。竹紙とは、名のごとく竹にて製したる黄色の紙にして、これに金を塗りつけたるものと銀を塗りつけたるものとがある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)