“竹楯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけだて66.7%
たけたて33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、寄せ手は、城兵の心理をついて「降伏して出る者はみな助けん。正成以外はその罪を問わず」という矢文やぶみを、土塁どるい竹楯たけだての内へむやみに射こんでみたが、それにもなんの反応はない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹楯たけだてを組め。竹楯の列を押して、城壁へ寄せろ」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
強右衛門の体は、長篠城の方へ向って、高々とちゅうに掲げられた。——遠く竹楯たけたてや土塁の陰には、勝頼以下旗本の面々も来て、ひそかにここを見まもっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)