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窩
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あな
ふりがな文庫
“
窩
(
あな
)” の例文
病人はその
窩
(
あな
)
ぼこを探り当てると、それを利用して石塀に這い登り、向こう側に生えている楡の枝につかまって、幹をつたわって静かに地上に降りた。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
………他の獣の
窩
(
あな
)
へ這い込む、蟻塚をやたらに荒らす、
蝸牛
(
かたつむり
)
を殻ごと噛みくだく。……鼠に出逢えば組打ちをはじめる。蛇や仔鼠を見れば絞め殺さずにはいられない。
決闘
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さいしょ、
口腔
(
くち
)
に固形
酒精
(
アルコール
)
をいれて、それに火をつけた。まもなく火が脳のほうへまわって眼球が燃えだした。ごうっと、二つの
窩
(
あな
)
がオレンジ色の火を吹きはじめた。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
そしてご自分の
生活方
(
くらしかた
)
も下界の人間とは差別を立てられ家には住まず
窩
(
あな
)
に住まわれた。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
唇はきつく結ばれているし、眼の球は
窩
(
あな
)
の中で気味悪くふるえている。
トビアス・ミンデルニッケル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
▼ もっと見る
今度は比較的量は少なかつたが、それでも両手の
窩
(
あな
)
をほとんど
満
(
みた
)
した。それでやつと病人は落着いたやうだつた。彼女は洗面台へ手を洗ひに立つた。水の音を聞くと村瀬はむつくりと半身をもたげた。
青いポアン
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
窩
漢検1級
部首:⽳
14画
“窩”を含む語句
眼窩
蜂窩
私窩子
惺窩
心窩
窩棚
山窩
頸窩
臍窩
顳顬窩
頸窩骨
貔子窩
蜜窩
蜂窩状
上眼窩弓
藤原惺窩
燕窩
膝膕窩
腋窩
脇窩
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