突仆つきたお)” の例文
我れを突仆つきたおした稽古槍の先は、せつな、火の出るように覚えた眼の上をさっとかえり、道場の隅へすぐ投げ捨てられた音が、からからと聞えた。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしは深川の火事で焼け出され、母親おふくろと一緒に逃げて参りまする途中、母親おふくろにはぐれ、一人ひとりで此処までまいりますと、跡から附けて来た悪者が突然いきなりわたくし突仆つきたおし、ち打擲致しまして
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)