積載つみの)” の例文
わがとはいち谷町たにまち窪地くぼちを隔てしのみなれば日ごと二階なるわが書斎に来りてそこらに積載つみのせたる新古の小説雑書のたぐひ何くれとなく読みあさりぬ。彼女もと北地ほくちの産。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ほかの事でも御座りませぬ。あれなる二そうの屋根船に積載つみのせました金銀珠玉の事で御座ります。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)