種紙たねがみ)” の例文
ゴンクウルのげんを借りていへば、あたかも種紙たねがみおもての卵を産み落し行くが如く、筆にまかせて千差万様せんさばんようを描きしものにして
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
種紙たねがみといふものは中々つくれないのだし、第一桑の葉がなければ、蠶のおまんまがないと、老母としよりがきかせてくれたので、穴があいて、蟲が飛出してしまつた繭を、うらめしく
桑摘み (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)