“たねがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
種紙50.0%
蚕卵紙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴンクウルのげんを借りていへば、あたかも種紙たねがみおもての卵を産み落し行くが如く、筆にまかせて千差万様せんさばんようを描きしものにして
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
種紙たねがみといふものは中々つくれないのだし、第一桑の葉がなければ、蠶のおまんまがないと、老母としよりがきかせてくれたので、穴があいて、蟲が飛出してしまつた繭を、うらめしく
桑摘み (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
養蚕ようさんの目的は蚕卵紙たねがみを作るにあらずして糸を作るにあり、教育の目的は教師を作るにあらずして実業者を作るにあり、と。
慶応義塾学生諸氏に告ぐ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それにまた蚕卵紙たねがみかいこに仕立てます故、丹精はなか/\容易なものでは有りませんが、此の程は大分だいぶ養蚕が盛で、田舎は賑やかでございます。養蚕を余り致しませんところ足利あしかゞの方でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)