“稚松”の読み方と例文
読み方割合
わかまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
揃いも揃って美しい七人の姉妹の間に、父母の溺愛にちやほやされて、荒い風に揉まれず育った君は素直な、柔らかな稚松わかまつであった。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
左はやなぎ稚松わかまつと雑木の緑とうつした青とで野趣やしゅそのままであるが、遊園地側の白い道路は直立した細い赤松の並木が続いて、一
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
昨夜以来御心痛奉拝察候はいさつたてまつりそうろう、御令嬢はつつがなく我輩の掌中に在之候これありそうらえば慮外ながら、御放念相成度万一御希望なれば、金一万五千円○○山麓記念碑うち稚松わかまつの根方へ御埋没あり次第御帰還の取計可仕とりはからいつかまつるべく
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)