秘話ひわ)” の例文
そのあとで老人は二少年から問われるままに、海賊王デルマがこしらえた黄金メダルの二片について、彼の知っているだけの秘話ひわ月明つきあかりの下で物語った。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この秘話ひわをしてくれたN博士も、先々月この世を去った。今は、博士の許可を得ることなしに、ちょっぴり書きつづるわけだが、N博士の霊魂なるものがあらば、にがい顔をするかもしれない。
すこし廻ったところだから、これから十時、十一時、十二時と、丁度ちょうど真夜中まよなかまでに、三人の話が一とまわりするンじゃ。川波大尉殿、まず君から、なにかソノ秘話ひわといったようなものを始め給え
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし小説ならばかく、いやしくも実話であるこの物語に於て——たとえそれが秘話ひわの一つとして大事にしまって置かれてあるものにせよ——あまりにも、次から次へと死ぬ奴がでてくるもんで
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)