秘帖ひちょう)” の例文
あの攻軍の秘帖ひちょうだ! あの手が秀吉ひでよしだったのか? あの手が? 呂宋兵衛はぼうぜんとして二のがでない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暗闇くらやみのなかで、呂宋兵衛るそんべえ、ムズとつかんだ。一同が評議にかけていた秀吉ひでよし袋攻ふくろぜめの秘帖ひちょう、それだ! それをつかんだ。——片手につかんでがまのように評定ひょうじょうをはいだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この呂宋兵衛るそんべえが、命がけでとった柴田方しばたがた攻軍こうぐん秘帖ひちょう秀吉公ひでよしこうへの土産みやげにするのだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)