秘中ひちゅう)” の例文
だがその行先はしばら秘中ひちゅうの秘としてあずかることとし、その夜更よふけ、大学の法医学教室に起った怪事件について述べるのが順序であろう。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
秘中ひちゅう、味方といえども、余人よじんのいるところでは、ちともうしかねます」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひっくりかえすような大発明だよ。しかし、それがなんであるかは、わしのほかは、だれも知らない。木村君もしらない。うっかりしゃべったら、たいへんなことになるのだ。これは秘中ひちゅうだよ。
電人M (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)