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確固
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しっかり
ふりがな文庫
“
確固
(
しっかり
)” の例文
二人とも安物ながら身
綺麗
(
ぎれい
)
な服装をしていたが、女が
確固
(
しっかり
)
としているわりには、男は、なまけ者の様子だった。
浴槽の花嫁
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
勝気な彼女の
反撥心
(
はんぱつしん
)
は、この忘れかねる、人間のさいなみにあって、
弥更
(
いやさら
)
に、世を
経
(
ふ
)
るには
負
(
まけ
)
じ
魂
(
だましい
)
を
確固
(
しっかり
)
と持たなければならないと思いしめたであろうと——
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
母というはお
豊
(
とよ
)
といい、言葉の少ない、柔和らしく見えて
確固
(
しっかり
)
した気象の女でしたが、僕を
叱
(
しか
)
ったこともなく、さりとて甘やかす程に
可愛
(
かわい
)
がりもせず、言わば寄らず触らずにして居たようです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
エヴァンスがもう少し
確固
(
しっかり
)
眼を覚まして、そして聴取器を掛け、
検電機
(
デテクタア
)
の捻じを廻していたら——それは、ほんの片手を動かす丈けの、訳のない動作である——そうしたら
運命のSOS
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
『お前は何を考がえて居るのだ。
持
(
もっ
)
て生れた気象なら
致方
(
しかた
)
もないが、
乃父
(
おれ
)
はお前のような気象は
大嫌
(
だいきらい
)
だ、
最少
(
もすこ
)
し
確固
(
しっかり
)
しろ。』と
真面目
(
まじめ
)
の顔で言いますから、僕は顔も上げ得ないで黙って居ました。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
確
常用漢字
小5
部首:⽯
15画
固
常用漢字
小4
部首:⼞
8画
“確固”で始まる語句
確固女