硝子罎ガラスびん)” の例文
この日も硝子罎ガラスびんの甘酒四、五十本ほども並べられしを見たり。霊験れいげんのほど思ひ知るべし。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
家のうしろには流れの速い川があって、日常の生活はこれで足りていた。飲用にもなった。従弟いとこは自分のために、この川へ硝子罎ガラスびんを沈めてはやを取ったり、ざるを持ち出してしじみを拾ったりしてくれた。
由布院行 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)