矮人わいじん)” の例文
けれども、篇中のどこかには、奇怪な矮人わいじんがあらわれる、鳥がいる。鍛冶かじの音楽、呪い、運命、憎悪、魔法のかぶとがある。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
さらずば、矮人わいじん觀場なりしか。又狂人にありといふなる固執の妄想か。兎まれ角まれ、ペトラルカとハツバス・ダアダアとは似もよらぬ人なるは、爭ひ難かるべし。
獅子ししや虎のようなもの、鰐魚わに鯱鉾しゃちほこのようなものもあり、人間にも凡物で無い非凡な者、悪く云えばひどい奴、褒めて云えば偉い者もあり、矮人わいじんや普通人で無い巨人も有り、善なら善、悪なら悪
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
Ⅲ 女王よ、矮人わいじんの女王よ、我来れり
づべきは其の渦中の矮人わいじん
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)