トップ
>
矗立
>
しゅくりつ
ふりがな文庫
“
矗立
(
しゅくりつ
)” の例文
その花には届くが、低いのでも
階子
(
はしご
)
か、しかるべき壇がなくては、扉には触れられない。辰さんが、
矗立
(
しゅくりつ
)
して、
巌
(
いわ
)
の根を踏んで、背のびをした。
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
唯、岩屋の中に
矗立
(
しゅくりつ
)
した、立ち枯れの木に過ぎなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
まさにこの
時
(
とき
)
、
衝
(
つ
)
と
舳
(
とも
)
の
方
(
かた
)
に
顕
(
あらわ
)
れたる
船長
(
せんちょう
)
は、
矗立
(
しゅくりつ
)
して水先を
打瞶
(
うちまも
)
りぬ。
俄然
(
がぜん
)
汽笛の声は
死黙
(
しもく
)
を
劈
(
つんざ
)
きて
轟
(
とどろ
)
けり。万事休す! と乗客は割るるがごとくに
響動
(
どよめ
)
きぬ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
矗
部首:⽬
24画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“矗立”で始まる語句
矗立千尺