真洞まほら)” の例文
旧字:眞洞
磯辺に立って四方を見まわせば、いつでも自分は天地の中心になるのである。予ら四人はいま雲の八重垣やえがき真洞まほらの中に蛤をとっている。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
雲あかる山の真洞まほらに啼くこゑは子雉子こきぎす早や巣立つらし
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
郭公や国の真洞まほらは夕茜
不器男句集:02 不器男句集 (新字旧仮名) / 芝不器男(著)
信濃の山の真洞まほらに晴れて放ち心ゆく筆や馬描き満たす
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
信濃の山の真洞まほらに解き放たれいななく馬は秋風の馬
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鏡葉かがみは湯津真椿ゆづまつばき真洞まほらなす
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
山の真洞まほら
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)