看惚みと)” の例文
知らないものは芸者でもなし、娘さんでもなし、官員さんの奥様らしくもなしと眼をみはって美貌と美装に看惚みとれたもんだ。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
結局が百日鬘ひゃくにちかずら青隈あおぐま公卿悪くげあくの目を睨合にらみあいの見得みえで幕となったので、見物人はイイ気持に看惚みとれただけでよほどな看功者みごうしゃでなければドッチが上手か下手か解らなかった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)