相如あいし)” の例文
両人の名誉は相如あいしくほどの位置に居りて、定家以後歌の門閥を生じ探幽以後画の門閥を生じ、両家とも門閥を生じたる後は歌も画も全く腐敗致候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
匆々そうそうしかし地方たびは有難くない。——そうした、ぞんきな、一すじな料簡をもつことにおいて西巻はかれより二十幾つも若い田代と相如あいしくものがあった。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
四千年の歴史を有し、それに相応する四千年の文明を有し、つほとんど欧州全土を相如あいしく大なる土地を奄有えんゆうし、四億万の人民が其処そこに棲息している処である。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)