“直門”の読み方と例文
読み方割合
じきもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松代藩では、それより数年前に、家老の矢沢監物けんもつの周旋で、初代水心子すいしんし正秀の直門じきもん、荘司箕兵衛直胤を、かなり高禄で、招聘しょうへいしていた。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きんぼうに連れられて、あんぽんたんが二絃琴のおしょさんの家にいった時分には、もう家元芦船も芦雪も歿なくなっていた。直門じきもんに、芦質ろしつ芦洲ろしゅう芦総ろそう芦寿賀ろすがらが残っていた。
見たまえ、こないだわたしは鉄胤かねたね先生のところで、天保てんぽう時代の古い門人帳を見せてもらったが、あの時分の篤胤直門じきもんは五百四十九人ぐらいで、その中で七十三人が士分のものさ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)