直綴じきとつ)” の例文
主人はじめ其他の人々も無論普通礼服で、法印等法体ほったいの人々は直綴じきとつなどであったと思われる。何にせよ政宗の大脇指は目に立った。人々も目を着けて之を読んだろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「我、汝が為めに直綴じきとつ做得了つくりおわれり」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かれは粗末な直綴じきとつまとうて、出発した。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)