盲蛇めくらへび)” の例文
役割を見損なって木戸を突くなんて、盲蛇めくらへび物にじずとはこのことだ。その代り、さんざん、かたきを取って、やつらを空裸からはだかにしてやりましたから、それで胸を晴らしておくんなさいまし。
山路に草を分ける心持は、水練を得たものが千尋のふちの底を探るにも似ていよう。どっと滝を浴びたように感じながら、ほとんど盲蛇めくらへびでまっしぐらに突いて出ると、さっと開けた一場の広場。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
盲蛇めくらへびだか、それを白雲は、小癪こしゃくな奴だという気がしないでもありません。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
盲蛇めくらへび、物にじず」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)