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盲目滅法
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めくらめっぽう
ふりがな文庫
“
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)” の例文
彼は相手の陣立も、武器も、勢力も、秘略も、何も知らずに、ただ
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
、無茶苦茶に双方の間に飛び込んでしまった形になっておる。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
すると思いがけなく事務員風の男が半身を起して、
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に掴みかかったので、菜葉服の男は面喰ったらしい。
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼は閂を両手に握って、
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に振り廻した。そいつが支那人の
身体
(
からだ
)
に当り、頭や腕をヘシ折るのだった。
日清戦争異聞:(原田重吉の夢)
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
地団太
(
じだんだ
)
踏んで、わめき立てているさまを想像すると、
滑稽
(
こっけい
)
でもあった。二時間ほど、
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に快走をつづけたが、どうしたことか、左手に島影も発見できない。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
その
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
な射撃は、およそ十五、六分も続いた。そして数枚の窓ガラスを打ち破った。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
フランボーは
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に掘った。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
の捨鉢でもない。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
私の家に遊びに来ている農村の青年なぞを引っぱって近郷近在の野山を
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に歩きまわるのでした。
スランプ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その日一日を送りさえすればいいのだから、他人の迷惑になろうが、
後
(
あと
)
になって大事件になることが、わかり切っていようが構わない。
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に押しまくってその日一日を暮らす。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
にアガキ廻って
却
(
かえ
)
ってブチコワシをやったりするもんじゃよ。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
寧
(
むし
)
ろその不自由を極めた……世にも
自烈度
(
じれった
)
い方法でもって、大資本を背景にした民族的大犯罪に喰い下って、
盲目滅法
(
めくらめっぽう
)
に闘って行かなければならなかったところに、怪事件の怪事件たる価値や風味が
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
盲
常用漢字
中学
部首:⽬
8画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“盲目滅法”で始まる語句
盲目滅法界